1月8日、第25回横浜オリエンテーリングクラブ大会が神奈川県横浜市・東京都町田市「こどもの国」にて開催された。事前の天気予報では朝から雨との予報だったが、競技時間中には降られず、スピーディーなリレー競技を楽しむことができた。
大会紹介
昨年に引き続き新春の開催となった横浜OLクラブ大会だが、今年はリレー形式(3人)の開催となった。関東圏でのリレー大会といえば、山リハ、クラブ対抗リレーなどに限られるため、リレー競技を楽しむ貴重な機会となった。また、三連休の中日ということもあり、前日のKOLC大会と合わせて、日本各地、および、香港からの参加者も含め、総勢180名以上の参加者を集めての大会となった。テレインは、起伏のある山域に舗装道路が走る公園という特性のため、走力、ルートチョイスが勝敗のカギを握ることとなった。
本大会ではリレークラス(Long、Short)と、鉄人クラス(リレー3人分のコースを1人で走る)、個人クラスの3つのカテゴリが用意された。中でも、リレーのロングクラスには有力クラブの出場があり、白熱した勝負が期待された。有力クラブを以下に紹介する。
まずOLCルーパー(嶋岡雅浩-菅谷裕志-細川知希)。昨年のアジア選手権ではアジア選手権者を輩出し、全日本ミドル選手権者を輩出するなど、近年活躍目覚ましい東海の雄、クラブ7人リレーでは昨年2位、一昨年は優勝とその力は日本随一。
続いて、前日に大会運営をこなしたばかりのKOLCから、「どっちかというと足キャラ」(小泉知貴-立川大輝-橘孝祐)、「僕たちの原点」(久保田皓貴-坂梨敬哉-和田康次郎)。走力が問われるテレイン特性で若い力を発揮し、優勝争いを期待。
最後に、古市場RC(仮)(小林遼-加藤弘之-山田高志)。ブランクはあるものの、元全日本チャンプ二名を擁し優勝を狙う。川崎・多摩川周辺での継続的なトレーニング機会を提供するための新クラブ設立に向けて準備中であり、優勝で花を添えられるか。
レース展開
11時10分のスタートと同時に鉄人クラスの佐藤雄太郎がスタート直後から飛び出し、そのままトップでビジュアル、チェンジオーバーへと向かう。その後、上記の注目チームのうち「僕たちの原点」が遅れた他は、ほぼ一団でチェンジオーバーとなり、堅調な滑り出しとなった。
続く、2走の走りが勝敗を大きく分けた。
鉄人クラスの佐藤が、2走終了時点でもトップでチェンジオーバーに向かうも、ビジュアル後のコントロール不通過による痛恨の失格(当人は失格を知らないまま3走へ)。続いて「どっちかっていうと足キャラ」の立川が29分を切る好タイムで独走状態に。2位は、古市場RC(仮)の加藤が2分半の差で続く。一方、OLCルーパーの菅谷は、序盤のルートチョイスの勝負レッグで別パターンの選手につられてミスし、トップから6分以上の遅れとなった。
3走は「どっちかというと足キャラ」の橘が危なげない走りで差を堅持し、見事優勝となった。 2位には古市場RC(仮)、3位OLCルーパーがゴールした。
RLクラスコース図
・7→8はパターンが分かれているロングレッグ
・12→13はプランナー想定では左(13→14間の立入禁止の右壁をたどるルート)が速い
2016年11月に行われた今年度の全日本リレーでは10年ぶりの団体総合優勝を果たした神奈川県だが、新年早々の前日のKOLC大会と、翌日の横浜本牧山頂公園大会(ワンダラーズ主催)を合わせた神奈川3days大会を実施するなど、神奈川県でのオリエンテーリングに勢いを感じるイベントとなった。これからも神奈川県のオリエンテーリングコミュニティーの活性化に期待していきたい。
第25回横浜オリエンテーリングクラブ大会
http://blog.livedoor.jp/yokohamaolc-25th/
結果速報
(リレー)http://mulka2.com/lapcenter/index.jsp?event=3760
(個人)http://mulka2.com/lapcenter/index.jsp?event=3757
[Writer:kt]