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2017年1月よりスタートしたオリエンテーリング関連のニュースサイトです。関東を拠点に、手の届く範囲でですが大会記事などをお届けしていきたいと思います。

#7_山リハ2017プレビュー ~インカレ前哨戦前夜~

2月5日、行われる山リハリレー2017。テレインは去年の春インカレの舞台となった矢板熊ノ木。学生にとって、否が応でも春インカレのリレーを意識してしまう大会である。同時に、関東学連団体戦でもある。今回は、そんな山リハをさらに盛り上げるべく、関東の有力校に事前アンケートを行った。学生も学生でない方も、本記事を読んで各校の現状を知り、各校のしのぎを削る争いに注目してほしい。 

質問は3点。
・注目している大学(チーム)とその理由
・注目している選手とその理由
・この山リハに向けての意気込み

アンケートの回答をもとに、山リハの展望を早速みていこう。(以下敬称略)
男子アンケート回答者は以下の6名。
・小泉知貴(慶應義塾大学4年)
・猪俣祐貴(東京大学4年)
田中大貴一橋大学4年)
・澤口弘樹(早稲田大学4年)
・田中基成(筑波大学4年)
・橘孝祐(横浜国立大学4年)

男子展望

まず、注目している大学に「慶應・早稲田・筑波」を挙げたのは田中大貴(一橋4)。
「関東インカレ団体戦として見ると、横国と東大が抜けていて、3位を上記大学(とそれを追う、うち)で争う構図だと思うので注目。春インカレに向けても、この3校の実力を把握したい。」と記している。田中基成(筑波4)も「慶応・早稲田 インカレで入賞するためには倒さなきゃいけないところだなと。」としている。山リハは慶応・早稲田・筑波・一橋がお互いの現在地を定める機会である。
さて、「抜けている」2強、東大は「横国・東北」、横国は「東大」を挙げ、お互いを意識しあっている。慶応・早稲田もこの2強を注目大学とした。

続いて、注目している選手について。
小泉(慶応4)は「橘…普段は一走で活躍する彼が三走でどのような走りを見せるのだろう」と語る。横国の今回の走順は1走伊藤樹(2年)・2走稲森剛(2年)。伊藤のJWOCでのリレー1走での活躍、稲森の今年度インカレロングの劇的な6秒差での勝利を憶えている人も多いだろう。1・2走で作った差で、3走橘(4年)が逃げ切れるかどうか、といったところだろうか。東京大学は猪俣(4年)を中心とするチームが本命だろうか。しかし、他のメンバー・チームでも優勝する力を秘めていて、総合力が強みである。山リハでの横国の走順・東大のメンバー、これはインカレリレーへの伏線となってくるだろう。山リハでの反省を生かせたチームがインカレリレーで勝つ。是非インカレと山リハの結果を見比べていただきたい。
田中大貴(一橋4)は「慶應義塾大学A 1走 田中悠選手…4年になって急に速くなった印象がある。慶應は他にも実力のある選手が複数人おり、それら選手を抑えてのAチームということで注目したい。走順も少し意外だった。」としている。3人の4年生・田中は走順こそ被っていないが、それぞれ慶応・筑波・一橋のキーマンである。入賞争いは田中がカギを握る。そんな「田中インカレ」にも注目したい。

女子展望

女子アンケート回答者は以下の5名。
・椎名麻美(茨城大学4年)
・松島彩夏(立教大学4年)
・大類茉美(フェリス女学院大学3年)
・山岸夏希(筑波大学2年)
・香取菜穂(千葉大学2年) 

山岸(筑波2)が燃えている。
茨城大学:ライバル勝山氏率いる四年生2人が怖いです。
千葉大:同期3人が速いです。
フェリス:可愛くて速いの悔しいので勝ちます
東北大:リレーが速いレッテルをあげません。」と注目する大学を挙げると、注目する選手でも
「勝山さん(※編注 勝山佳恵:茨城2) インカレロングで負け、ライバル心メラメラなので!
いさのさん(※編注 伊佐野はる香:東北2) 足が速いうえにリレーで活躍するイメージがある」と同期に対抗心一杯であることがうかがえる。
対抗心を燃やされた香取(千葉2)は、注目大学を「茨城大学(女子) 3人ともミドルエリートなので」、注目選手も「勝山佳恵 強すぎて周りがついていけない感じで…」としている。
その茨城大学4年・椎名は注目大学「なし→考えたことがないです。」注目選手「はやい選手。 理由→はやくなりたいからです。」と他大を意識しすぎないようにしている回答。茨城は頭一つ抜けているように思えるが、どれほど他の大学が食らいつけるか。 
松島(立教4)も注目大学:東北、選手:伊佐野(東北2)としているが、理由は「うちの後輩が好きだから」。4年生一人、2年生二人のチームで、4年生として後輩を引っ張る。大類(フェリス3)は注目選手:松島(立教4)とし、「笑顔に癒されつつ、いつも目標にしています。力強い走りに期待です!」とコメント。それぞれのエースの当日の出来は気になるところだ。

OB/OG-cup

橘(横国4)は「東京大学OB-A 名古屋大学OB-A 早稲田大学OB あたりが速そうなので注目してます。」という。今年度CC7は杏友会、OLCルーパー、京葉OLCの順であったが、OB-CUPはその再戦となりそうだ。CC7の6・7走で学生最速だった「橘・稲森」コンビでさえも、距離と難度が違うとはいえ、名古屋大学OB-A「谷川・細川」に約13分、早稲田大学OB「尾崎・寺垣内」コンビに約15分(!)負けている。
大類(フェリス3)も注目チームを「あの頃の女たち」とし、「あの頃とこの頃の女はどちらが強いのか…楽しみです!」と言っている。学生がジャイアントキリングを起こすのか、それともOBOGチームが自力の差を見せつけるのか、非常に楽しみなところである。

最後に全員分の山リハに向けての意気込みを掲載する。
回答者の皆様、改めて、ご回答ありがとうございます。 

山岸(筑波2)「様子見しながら、つくばもやるぞ!というところを見せたいです。。!!」
椎名(茨城4)「久しぶりのリレーですが、回りを意識せず、1回限りのレースを全力で走り抜きます!3人で走れるといいなぁ…」
松島(立教4)「3人で走る初めてのリレー、春インカレに繋がる走りにしたいです!」
大類(フェリス3)「久しぶりに3人でリレー走れるので楽しみです!リレー大好き!」
香取(千葉2)「入賞目指します!」
猪俣(東大4)「狙っていきます。」
橘(横国4)「現役OB 含めて1位になります。去年のインカレリレーのリベンジ。」
小泉(慶応4)「チームが完全にこの大会に合わせられている訳ではありませんが、その中でどれだけ通じるのか、挑んでみたいです」
澤口(早稲田4)「インフルエンザ明けでコンディションは良くないですが、インカレ前に他大学とリレーで競える機会は少ないので、戦術や心持ちなどを本番に近づけて臨みたいです。」
田中大貴(一橋4)「春インカレに向けて、チームとして得るものの多いレースにしたいと思います。」
田中基成(筑波4)「去年、自分が掴みきれなかったインカレの表彰台への足掛かりになるようなレースをします。チームで勝ちます。」 

なお、学連合宿の代替として、本日2月4日から山川Dream#3 山川キャンプが矢板熊ノ木(北側)で行われ、ミドルの模擬レースはME高野兼也(新潟3)・WE勝山佳恵(茨城2)が勝利した。

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山川キャンプ会場の星降る学校熊ノ木 ファシュタ前意気揚々とする選手たち

 

ヤマカワオーエンタープライズ(山川キャンプ・山リハの情報もこちら)
http://orienteering.com/~ymoe/index.html

 

 [WriterDeru]