7月16日に行われた、留年大会のメインディッシュともいえる2日目ウルトラロング。最上位クラスである「無職」クラスは14.5km(実走は約20kmという話を会場で耳にした)。道を使えるが△→3とひたすら上り続ける序盤、一度難しいエリアに入る5→6→7、視界が効きにくく方斜になっている9→15のループ、会場に戻り公園内をまだこれでもかと駆けずり回る16→◎でコースは構成されている。
試走の際は植生がまた未発達であったために爽快なテレインだったようだが、夏本番近いこの時期は地図以上に植生が発達してしまっていた。距離が長いだけでなく、植生の発達と相まってコースの難易度も高く非常にチャレンジングなコースとなっていた。結果多くの選手が苦しみ、完走者は半分以下となった。
同年代の柴沼・種市がワンツー
そんな中、昨月の全日本大会ジュニア選手権でもしのぎを削った柴沼選手、種市選手がワンツーフィニッシュを飾った。非常に長いレースではあったものの、柴沼選手は特別に長さを意識してレースに臨んだわけではないという。補給食は持たずに出走し、一レッグ一レッグ淡々とこなしたそうだ。「長い」ことに圧倒され、ペースを意識的に落とすとかえってうまくいかない、14.5kmなら走り切れるという感覚が柴沼選手の中にあるのだろう。いつも通りのレースをしたので、レース後一位だとは思わなかったと語ってくれた。
対して種市選手は長いレースなのでゆっくりしたペースで入り、後半頑張ることを意識。特に下りと平地でペースを落とし、登りは頑張って走ることを考えたそうだ。巡行がトップであり、作戦が功を奏したと言えるだろう。レース後の率直な感想として、2時間半に近いタイムが出せたことが嬉しかったと語ってくれた。ロングレッグはしっかり考えて自信を持って走れるルートを選び、平らな斜面エリアはラインをたどることを意識したと教えてくれた。
柴沼・種市のウィナーズルート
留年大会、ご馳走様でした!
留年大会のウルトラロングは二郎系ラーメンに似ていると思う。運営者のTシャツ黄色いし。地図に縁どられた赤と黒の「留年大会」の文字も二郎系ラーメン店である千里眼を意識している気がする。あ、僕のレースも距離もアップもましましでお願いします。出走前は怖いものみたさでわくわく。レース中はどうしてこんなレースに参加してしまったんだろうと後悔もしながらも、完走すると達成感はひとしお。はーお腹いっぱい。満足。オリエンテーリングのドカ食いのよう。暫くは行かなくていいかな。
筆者自身なんとか「無職」を完走した。次は絶対に一つクラスを落として参加するぞ……と今は言っているが、なんだかんだ一番長いコースを走っているかもしれない。
広げよう留年の輪のみなさん、ごちそうさまでした。
次回開催は東海地区
表彰式では各入賞者に賞品のさくらんぼが渡されただけでなく、さくらんぼ争奪じゃんけん大会もあり大いに盛り上がった。表彰式後に実行委員長と次回開催地区をダーツで決めていて、こちらも盛況だった。次回開催地は東海地区である。次回の大会にも期待したい。
実行委員長と開催地区決定ダーツ
(「島」に当たっていたらどうなっていたのだろう…)
次回大会実行委員長に決定した茂原氏
(決定直後に撮影)
▼第5回留年大会 - Japan-O-entrY
https://japan-o-entry.com/event/view/50
▼成績速報(Lap Center)
https://mulka2.com/lapcenter/index.jsp?event=4076
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[Writer:Deru]