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#49_2017年度秋インカレ、開催迫る!

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今週末の11月11日から2日間、2017年度日本学生オリエンテーリング選手権大会の秋の競技部門(スプリント、ロング)が開催される。
本記事では、観戦者向けに今年の秋インカレの概要をまとめておきたい。

 

未体験ゾーン! 市街地スプリント

11日は岐阜県大垣市においてスプリント競技部門が行われる。インカレスプリントは今年で3回目となり、初年度だった一昨年に比べると、スプリント競技に対する学生の注目や熱意も高まっているように思える。
その中で、学生内外からさらに注目を集める要素となっているのは、なんといっても本大会が「大規模な大会では日本初となる市街地スプリントという点であろう。日本では馴染みの薄いレースシチュエーションだけに、過去2回とはまた違った面白さがありそうである。また、今年もタッチフリーSIが用いられる。
要項3(プログラム)の5.5節「クラス毎のコース概要、競技時間」によれば、男子選手権は3.7 kmで優勝設定時間は14分。単純計算でも優勝者には3.8分/kmを切る走力が求められ、今年も超高速のレースが期待される。
市街地での超高速レース…学生たちはどのような対策をしてくるのだろうか。レース後に話を聞くのも楽しみである。

 

関ケ原の決戦、ふたたび

12日は岐阜県不破郡関ケ原町においてロング・ディスタンス競技部門が行われる。
テレインは2002 年に京都大学京都女子大学オリエンテーリングクラブ作成の『決戦!関ヶ原』の拡大リメイクである。2002年作成の地図は公式Webサイトにて公開されているが、急峻な山塊が点在している様子が確認でき、ロング・ディスタンス競技らしくタフなレースとなることだろう。
しかしながら、要項3(プログラム)の5.5節「クラス毎のコース概要、競技時間」によれば、男子選手権は8.0 km、登距離410 m、女子選手権は5.3 km、登距離230 mということで、急峻そうなテレインにしては、アップ率は少なく思える。そして、走行度も比較的高そうなテレインにも関わらず、優勝設定時間は男女それぞれ75分と65分ということで、コースデータに対して優勝設定時間が長めな印象も受ける。ルートが膨らむ箇所が多いのだろうか…?
かつて天下分け目の決戦が行われた地で、時代は変われども、学生たちによる「決戦」が行われる。

 

インカレ初! GPSラッキング

おそらく、要項3(プログラム)にて一番注目を集めた項目ではないだろうか。
3.8節の「観戦」によれば、スプリント、ロング共に、選手権の部においてカメラによるライブストリーミング中継、及びGPSラッキングが行われる。それぞれ専用のサイトにアクセスすることで、自身のPCやタブレットスマートフォンから観戦が可能とのことである。今年のJWOCにて選手にGPSが装着されたことは記憶に新しく、観戦を楽しんだ方も多いことだろう。今年のインカレは、例年以上に観戦が盛り上がることと思われる。一方、選手としては「自分のレースを見られている」というプレッシャーを感じる部分もあり、例年の選手以上に強い精神力が求められるかもしれない。

 

いよいよ開催迫る秋インカレ。
学生たちによる本気のぶつかり合い、熱い走りを期待したい。
なお、2日間の決戦の様子は、大会後に追って記事を執筆する予定である。

▼インカレスプリント・ロング2017
http://orienteering.com/~icsl2017/index.html


 
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