1月7日、神奈川県愛甲郡清川村の『宮ケ瀬湖畔園地』を舞台に「第26回横浜オリエンテーリングクラブ大会」が開催され、M21は細川知希（ときわ走林会）、W21は小野澤清楓（群馬大学）が制した。
年初の最初の週末ということで、「オリエンテーリング初め」だった人も多いかもしれない横浜OLクラブ大会。テレインの『宮ケ瀬湖畔園地』は風光明媚な公園であり、年末にはイルミネーションも盛大に開催されていた。だが、それゆえにイルミネーション体制により12月に入ってからは公園の内部には立入禁止区域が大量発生し、予定されていた最終試走を行えずに大会本番を迎えることとなった。加えて、競技責任者が日常生活の中で交通事故により負傷退場してしまい（命に別状なかったのは何よりである）、急遽12月から筆者が競責代行を務めてコースを仕上げることとなった。運営側としては、大会運営というのはいきなり何が起こるかわからない、ということを改めて感じるものであった。
なお、スタート地区についても、当初想定していたエリアが急遽使えなくなり、やむなく大会当日になって場所を変更している。そして、その新たなスタート地区だが、最初のルートチョイスが丸見えな位置となってしまった。しかしながら、実は本大会の△→1は実は初心者クラス以外の全クラス同一レッグとしていたが、同時にスタートした4名でも幅広いルートが取られていた。もしかしたらスタートから丸見えゆえに、かえって全クラス同一レッグと見破られにくい構成となっていたかもしれない。
本大会では、大半のクラスは地図交換ありの2MAP制となった。これは、レッグ線が入り組みすぎて判読性に難が生じるのを防ぐ措置であった。一部不整地に入るも、基本的にはアップダウンの少ない爽やかなパークO基調コースが提供された。M21を制した細川知希（ときわ走林会）は「長いコースだったが楽しく走れた。年明け1本目のレースということで気合を入れて臨んだ。湖の上を通るつり橋が見えるなど、景観的にも楽しめるテレインだった。8→9はどう走るかかなり悩ましいレッグだったが、手前の長い道走りで考える時間が取れた」と話してくれた。また、「これは分かる人にはわかる話だが、茶の間のCL引退試合ということもあり、有終の美を飾ろうと頑張った」とも話してくれた。茶の間（C軍）とOLCルーパー（L軍）の対抗戦であるCL。筆者の記憶が正しければ2016年の2月末から始まった対抗戦だが、その動向を見守るウォッチャーも多いという。L軍の一員として活躍してきた細川だが、ときわ走林会への移籍に伴いCLからの引退となった。しかし、自身の活躍で引退試合を華々しく飾り、その高い実力を改めて示した。
M21 細川のウィナーズルート（前半）
M21 細川のウィナーズルート（後半）
W21は小野澤清楓（群馬大学）が制した。「走れるコースだったので、スピードを出せるところは走ろうとがんばった。オープンなどショートカットできるところは、たとえ細かいところでもショートカットしていくことを意識して、そこはうまくいったと思う。途中に現れるフォレスト区間での切り替えが難しかった」と話してくれた。
W21 小野澤のウィナーズルート（前半）
W21 小野澤のウィナーズルート（後半）
なお、本大会ではエキストラレースが行われたが、体力的負荷は1本目のレースよりも大きいコースが提供された。特に、スタート直後に長い登りが待ち受けており、△→1だけで体力を消耗しつくした参加者もいたようだった。最初の上りの後は、林の隙間から宮ケ瀬湖が綺麗に見えたのだが、その景観を楽しめた参加者はどれほどいただろうか。なお、エキストラレースは松澤俊行（松塾）が制している。
エキストラレース序盤の山塊から見える宮ケ瀬湖
フィニッシュ付近の様子
▼第26回横浜オリエンテーリングクラブ大会
http://yokohamaolc-26th.seesaa.net/
▼成績速報（Lap Center）
https://mulka2.com/lapcenter/index.jsp?event=4342
▼茶の間
http://6803.teacup.com/mazzawa/bbs
※執筆遅くなり、楽しみにしていた方には大変申し訳ありません。
[Writer：yi+]
