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#69_world orienteering dayは品川のど真ん中で!? - 品川スプリント-2018春-

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5/23の水曜日、品川スプリント-2018-が品川区の『品川シーズンテラス』で開催された。20人ほどが平日の大都会でオリエンテーリングを楽しんだ。


5/23。そう、なんといってもこの日はworld orienteering dayである。世界的には学校の校庭でオリエンテーリングをする国(スウェーデン)、首都の中心部、国の議会からわずか3kmの公園でスプリントを行う街(オタワ)など各地でオリエンテーリングイベントが行われている。さて、日本でもこの日にイベントはないのだろうかと思っていたところ、ソニーOLCが街スプリントを開くことが分かったのだった。
開催に伴ってはjapan-o-entryで募集が行われた。ところが要項には「先着20名で締め切ります」と書かれていた。Twitterで品川スプリント開催の情報が流れると、無料ということもあり、枠はわずか1日で埋まり、すぐに締め切られた。運営の笠原さんに話を聞いたところ会場すぐの施設との兼ね合いがあったようである。また、「1日で埋まるとは思っていなかった。」と話されていた。参加できた人は幸運なようである。
さて、プログラムに場所は品川駅高輪口から徒歩6分と書かれている。まず品川駅と言えば東海道新幹線も止まる日本でも指折りの大きさの駅である。そしてこの駅の高輪口といえば大企業のオフィスビルが林立していて、非常に人の多いところである。
要項が出たときから筆者には2つの疑問があった。まず、「こんな人が多そうなところでオリエンテーリングができるのか?」ということである。人が多い理由は上述の通りである。もう一つは「品川でできるとしても、どのようなコースを組むのか?」ということだった。品川には当然ながら交通量の多い道路や信号が多く、区画は限られていて、スプリントには不向きだと思っていた。しかしこれらの疑問は実際に競技をして解消されていくことになる。
当日の夕方、実際に現地に行ってみると100m級のビルが建っていて、このビル周りを使うようである。退勤してくる人は散見されるが、小雨の影響もあるのか、思ったほど人は多くない(表紙の写真参照)。「こんなところでスプリントができるのか!」と筆者は競技前から非常にワクワクした。

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今回使われた品川シーズンテラスの建物。写真の中央部は地図上で下部通行可能表記。

 

実際に地図を見ると狭いと思ったのだが、シーズンテラスの正面入口側は細かい読図が必要なエリアが用意されていた。走りやすい区間との切り替えも求められた。

レース中は行き交う人の存在もそれほど気にならず、非日常なオリエンテーリングを行うことができて非常に楽しかった。

今回使われた範囲はおよそ300m×150mといったところである。ハッキリ言って狭い。しかし狭い範囲の地図、短いコース距離でも複雑なエリアが存在することや回し方次第で非常に面白くなることを感じた。狭いという理由で今まであまり見向きもしなかった、かなりの場所がO-MAPの候補になるのかもしれない。

運営者の笠原さんによると、「天王洲アイルで街中のスプリントを行ったという実績を作ったため、渉外は前回よりスムーズにいった」と話されていた。

また、今年度は、今回の品川シーズンテラス以外にも街スプリントが行われるようである。今後の情報を楽しみにするとともに、街スプリントのより一層の広まりにも期待したい。

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使用地図

▼World Orienteering Day 2018@Shinagawa Season Terrace - Japan-O-entrY
https://japan-o-entry.com/event/view/135

 

 [WriterYoshi2]