6月2日、東京都杉並区の『和田堀公園』を舞台に「第40回東大OLK大会前日大会」が開催され、Longクラスは竹内公一(名大OLC)が制した。
東大OLK大会で前日大会が開催されるのも恒例となったが、今年は東京都杉並区の「和田堀公園」および隣接する「善福寺川緑地」の一部を合わせたテレイン『和田堀公園』での開催となった。テレイン選定には、他にも候補となる公園テレインがあり、渉外の過程で断念したものもあったが、この『和田堀公園』で開催できる運びとなったという。運営責任者の出原優一によれば「最初に見たときは細長く独特な形をした、癖のあるテレインだなと思った。しかし、地図調査を進めていくと、ぼこぼこしたエリアがあったり、川を渡るルートチョイスができるなど、選定時の予想よりも面白そうなテレインという思いが生まれてきた」ということであった。プログラムのコースプロフィールには「走力が要求されるスピードコース」の旨記載があったが、この文言は、3月の要項発行段階でのテレイン印象が含まれていたという。たしかに走力は重要な要素だったが、大会本番では細かい読図やルートチョイスを問う要素もあり、テクニカルなスプリントが提供された。特に、17~19番コントロールのエリアは難しかったという声が多く聞かれた。
多くの参加者を悩ませた17~19番コントロール周辺
Longクラスを制したのは名大OLCの竹内公一。「ところどころテクニカルな部分があって、スプリントらしさのあるコースで楽しく走れた。△→1と1→2と、序盤でミスしてしまった。しかし、序盤でやらかしたことで、挽回していかなければと思って、終盤まで集中力を保てた」と話していた。コントロールに着く前に次のコントロールの位置を先読みすることを心がけ、難所であった17番コントロール周辺のループもうまくこなせたそうだ。「そうそうたるメンバーの中で、また参加者200人程度の中で優勝できてうれしい。昨年はインカレスプリントで2秒差で入賞を逃して悔しかったので、今年こそは…」と、来るインカレスプリントに向けた思いも聞かせてくれた。
竹内のウィナーズルート
前日大会入賞者(翌日の東大OLK大会表彰式にて)
今回の前日大会は、Beginnerクラスも設けていた。これは、オリエンテーリング経験者とオリエンテーリング(ほぼ)初体験の人がペアになり、一緒にオリエンテーリングを教えながら回ってもらうクラスとなっている。オリエンティアが、友達等に自分の行っている競技を実際にやってもらうという形で紹介することで、オリエンテーリングの周知、普及につなげたいという狙いがあったようだ。また、継続的に開催することで、将来的な公園や山での渉外活動も進めやすくなるのでは、という考えもあるようだ。
昨今、公園でのオリエンテーリング大会実施時における安全面でのトラブルの事例も耳にしている。それを受けてか、参加者も注意深く本大会に臨んだと思われるが、本大会は、トラブルなく無事に終了したとのことである。人が集まる場所での大会や練習会開催の際は、参加者も運営者も、引き続き安全面には細心の注意を払いたいところだ。
▼第40回東大OLK大会前日大会
http://comp.olk.jp/40/%E5%89%8D%E6%97%A5%E5%A4%A7%E4%BC%9A.html
▼成績速報(Lap Center)
https://mulka2.com/lapcenter/index.jsp?event=4617
[Writer:yi+]