OK-Info

2017年1月よりスタートしたオリエンテーリング関連のニュースサイトです。関東を拠点に、手の届く範囲でですが大会記事などをお届けしていきたいと思います。

#151_2020年度インカレロング、開催迫る!

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いよいよ明日10月18日、今年度の「日本学生オリエンテーリング選手権大会 ロング・ディスタンス競技部門」(以下、インカレロング)が栃木県矢板市の栃木県県民の森で開催される。今年度のインカレロングは、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため無観客試合として開催されるため、参加者やチームオフィシャル以外は会場内へは立入禁止となっている。一方で、選手権の部のライブ配信GPSラッキングも行われる予定であり、オンラインで応援できる準備も整えられている。
本記事では、主にオンラインでの観戦者向けに、2020年度インカレロングの情報をまとめておく。

 

※10/17 12時:公式Webサイトの更新を反映し、観戦ガイド、GPSラッキングのリンクを追加しました

※本記事は、大会とは関わりのない一般観戦者の視点で、大会前日の10月17日未明に調査・執筆したものです。
 大会当日に状況が異なる可能性もありますので、最新状況については大会公式Webサイトもご確認ください。

 

 

無観客試合とオンライン観戦

上記の通り、2020年度インカレロングは無観客試合として開催される。しかし「無観客」であったとしても、多くの関係者(学生、実行委員会、地元自治体…etc.)の不断の努力によりようやく開催にこぎつけた状況である。このご時世においてこれほどの規模の大会を開催できること自体が特筆すべきことといえよう。
開催だけでも相当の労力が費やされているであろうが、実行委員会ではオンラインの観戦環境も用意している。大会当日は昼12時頃より、以下リンク先にて観戦ガイドの公開、GPSラッキングライブ配信が行われる予定とのこと。

 

※10/17 12時:公式Webサイトの更新を反映し、観戦ガイド、GPSラッキングのリンクを追加しました

 

観戦ガイド(コース解説)(10月18日 昼12時過ぎに公開予定)

観戦ガイド(公開用) - Google ドライブ

 

 

GPSラッキング(10月18日 昼12時頃開始予定)

icsl2020-live.web.app

 

ライブ配信(10月18日 昼12時頃開始予定)

https://www.youtube.com/watch?v=zSZjsycdVQI&feature=youtu.be


Twitterでの予告によれば「テレインや会場からの中継映像に、実況解説や成績速報、GPSラッキングを交えてお届けする予定」とのこと 

なお、ライブ配信の予定内容については、以下に詳しく記載されている。

note.com

 

GPSには限りがあり、GPSラッキングは全部の選手が対象となるわけではない。
以下に、選手権の部スタートリストと、GPS装着選手(テクニカルミーティング資料に基づく)を示すので、観戦の参考にされたい。(例年通りであれば、大会当日に実行委員会作成の観戦ガイドが公開されるかもしれないので、公開された場合はそちらの方が見やすいかもしれません)

※緑で塗りつぶされているのがGPS装着選手
※★はシード選手

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ICL2020スタートリスト(要項3の記載を一部加工)

シード選手と主な戦績

※戦績はOK-Info調べです。誤りや、明らかに足りないものがあったらすみません。

<男子選手権>

・小牧弘季(筑波大学4)
 ICL2019 準優勝
 第45回全日本大会(2019年4月) M20E 優勝

・朝間 玲羽(東京大学3)
 ICL2019 7位
 第46回全日本大会(2019年10月) M20E 優勝
 AsJYOC2019ミドル 優勝

・大石洋輔(早稲田大学4)
 ICS2019 準優勝
 AsJYOC2019ミドル 5位

<女子選手権>

・小林祐子(東北大学4)
 ICL2019 3位

・宮本和奏(筑波大学4)
 ICL2019 優勝
 第46回全日本大会(2019年10月) W21E 3位

・香取 瑞穂(立教大学4)
 ICL2019 4位
 第45回全日本大会(2019年4月) W20E 優勝

・世良史佳(立教大学4)
 ICS1019 5位、ICL2019 6位
 第45回全日本大会(2019年4月) W20E 準優勝

・伊部琴美(名古屋大学4)
 ICL2019 準優勝
 第46回全日本大会(2019年10月) W21E 5位
 第44回全日本大会(2018年6月) W20E 優勝

 

戦いの舞台はNewテレイン!

開催地はおなじみの栃木県矢板市であるが、本大会で使用される「栃木県民の森」はNewテレインとなる。以下は、要項3に掲載されたテレインプロフィールの引用である。

競技が行われる栃木県民の森は、標高 500~800mに位置し、野鳥や植物の種類に富み、自然観察に適した自然公園である。テレイン内には、キャンプ場や多数の小径が存在する一方、急峻な尾根と沢が発達したエリアや緩斜面エリアが混在している。植生はいわゆる矢板テレインと異なる部分が多く、概して通行可能度が高い。今大会開催に向け作成された、完全新規地図である。

実行委員長 岡崎良昭氏の要項3挨拶文によれば「本テレインを利用するイベントは今後も計画されます」とのことであり、学生外のオリエンティアとしては、いつかこのテレインに入れる機会があることを楽しみに待ちたい。

※追記:大会当日の閉会式にて、2020年10月のCC7で使用することが発表されていた。

 

応援はどうなる?

インカレの醍醐味の一つに、各校の熱い応援がある。例年であれば、出走する仲間たちを声を枯らすほどに応援する姿も多くみられるが、残念ながら今年はコロナ対応のため大声での応援は控えなければならない。代わりに、鳴り物や拡声器の使用は制限しないとのことであり、各校では拡大防止・ソーシャルディスタンスの確保に配慮した上で、応援の方法を工夫することであろう。今大会ではどのような応援風景が見られるだろうか?

 

見どころをまとめた動画も

スポーツブル社より、インカレロングの見所をまとめた動画が公開されている。大会のルールと競技の魅力、注目の大学選手も紹介されており、オリエンテーリングを知らない人でも楽しめる内容となっている。

sportsbull.jp

なお、大会の様子は「大学スポーツ協会(UNIVAS)」のWebサイトで、大会後にアーカイブ配信が予定されているとのことである。

 

その他①:ヤマビルが生息しているらしい

要項3やテクニカルミーティング資料によれば、テレイン内にはヤマビルが生息しているとのことである。そもそも、大会公式キャラクター「ジョニーくん」も見た目が思いっきりヒルであり、存在感を感じさせる。大会試走時にはさぞや苦労があったことと察せられる。
要項3のキャラクター紹介にもあるように、幸いに最近は朝晩が冷え込むためか遭遇しにくくなっているようである。大会当日もおとなしくしてほしいものだ。

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大会公式キャラクター:ジョニーくん(画像は要項3より引用)


その他②:かっこいいケルン

テクニカルミーティングの資料にはテレイン内の写真がいくつか公開されているが、その中でSNSで話題となっていたのが「ケルン」であった。「ケルン」とは、天然には生じない、人によって組み立てられた積み石のことであるが、今回のケルンは…どうみても剣が刺さっている。いや、上を向いているから刺さっているというという表現は不適切か。森林の中における存在の異質さは、話題になるのもうなずけるというものだ。
レース中に遭遇することはあるのだろうか? もし見かけた場合、集中力を乱さない対応が求められるかもしれない。

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話題となったケルン(テクニカルミーティング資料より引用)

 

いよいよ2020年度インカレロングが始まる!

学生の頂上決戦、インカレロングは明日10月18日開催される。例年と環境は異なるところもあるが、各選手の熱い走り、それによって生まれるインカレの熱量は変わるものではない。頂点に立つのは、いったいどの選手だろうか?
参加選手の健闘と、大会の無事成功を祈りたい。

 

大会当日の記事はこちら↓

okinfo.hatenablog.com

 

 [Writer : yi+]