オリエンティアAdvent Calendar 12/6…【第2部】
【第2部】インタビューのススメ
…というわけで、第1部では全日本リレーの運営インタビューをお送りしました。いかがだったでしょうか?
今回は大会後の運営者インタビューでしたが、インタビューには色んな魅力があります。インタビューの魅力、語ってみましょう。分類はこれには留まらないかもしれませんが、大会前/大会後および参加者/運営者という観点で書いてみたいと思います。
大会前の参加者インタビュー
これは、かつてO-Newsでやっていた「それぞれのインカレへ」シリーズが好例ですね。インカレ直前に何名かの選手にインタビューをする企画でしたが、学生にとっては「インカレに向けて気持ちがさらに盛り上がっていった」などの声も多く、ファンも多かったと聞いています。一般の方にとっても、インカレ観戦の材料の一つとしても好評だったようです。読んでいて楽しいし、大会の盛り上げにもつながるというところでしょうか。
最近のインカレでは、日本学連が作っている観戦ガイドがその役割を担っていたりするでしょうか。
大会前の運営者インタビュー
大会前に、その大会の情報を知るには「要項を読む」が一番の手段なのですが、要項だけではその大会の魅力は伝えきれないですよね(もちろん、そんな中で大会の魅力を伝えられる要項を書くのは広報の力の見せ所なんですけど)。運営者インタビューを通した「運営者の生の声」は、大会の魅力をより効果的に伝えられると思います。大会広報の観点では、参加者を集めたいならぜひやってみるべき内容かと思います。
これもまたO-Newsの記事なのですが、事例として2006年の第1回岩県大会の宣伝記事を挙げてみます。宣伝記事があったのは、この大会はO-Newsが後援していたっていう背景もあったようです。この記事は、テレインのことだけでなく、宿泊とか観光のことも書かれていて相当内容充実していますね。当時あまりオリエンテーリングに熱心ではなかった私ですが、これを読んで岩県大会を結構楽しみにしていたのを思い出しました。
大会中/大会後の参加者インタビュー
大会中のインタビュー…というと、よく印象に残るのは表彰式でのインタビューですね。インカレの選手権の表彰式とか特に印象的です。満足のいく成績を修めて喜びを語る人もいれば、表彰台には登ったものの目標には届かず悔しい思いを語る人もいます。また、それを見つめる人々の思いも様々です。表彰式のインタビューは様々な思いが交錯する場であり、そしてそれが次の舞台への活力源ともなる貴重な場でもあります。
大会後の記録にも残るインタビューとしては、以前O-Newsでは大会後に上位選手にルート図をもらいつつインタビューしていました。これは、大会の他の参加者にとっても非常に参考になるものだし、また、その大会に参加できなかった方にとっても大会の雰囲気を感じ取れる貴重な機会でした。「この大会行けなかったけど面白そうだったなー、今度どこかの大会行ってみよう」という動機づけになったりもしますね。これも、オリエンテーリング界の盛り上がりには関わっていると思います。
大会後の運営者インタビュー
これはまさに、先程の【第1部】の全日本リレーインタビューが該当しますね。大会運営はそれなりの準備期間を要するので、スムーズにいってもいかなくても、表に出てこない苦労話とか面白話とかたくさん出てきます。そういった裏話も面白いものですし、また、参加者が大会運営も行うこの業界ですから、自分が大会運営する上で勉強になったりもします。
また、記録に残っていたりすると、時間がたってからも昔のことを振り返る材料にもなりますよね。またしてもO-Newsの記事なのですが、2012年に日本代表選手の壮行会を兼ねた横国大スプリントに参加した際、運営者に色々インタビューして記事を書かせてもらいました。この時の記事には「横国大のクラブ員はわずかな人数となってしまったが、新入生も入部し活動を活発化させつつある」なんて書いてありますが、現在の横国大の学生の大活躍はみなさまご存じの通りですよね。今年は学生の手で第6回KOLC大会も横国大で開催されるわけですし、当時を知る方からすれば相当感慨深いだろうなと思いました。
あ、そういえばちょうどKOLC大会の話が出てきましたが、1/7(土)KOLC大会の申し込み締め切りは12/7(水)でしたね。リアルタイムでこれを読んでる人にとっては「明日」です! 申し込み忘れにはご注意ください(…私も申し込まなきゃ)。
話がそれましたが、そういえば、今回のオリエンティアAdvent Calendarでも大会運営振り返りの執筆を予告している方が何人かいらっしゃいますよね。きっと、面白い内容になるのではないでしょうか。楽しみにしています!
…とまあ、ここまでインタビューの魅力を色々書いてきましたが、私が書いたような例は一部であり、他の人に聞いたらもっと多くの魅力が挙げられるのではないかと思います。
インタビューは「編集がそこそこ面倒」というところはありますが、もっと増やしていけたらオリエンテーリング界の盛り上がりをより大きくできるのではないかと思っています。
ただ、ここで思うのが、せっかく書いたものをまとめておける場がないなーというところ…。
ここまで、O-News記事の事例をたくさん出してきたのは、自分が元記者だから詳しかったというのもあるかもしれませんが、読み返すと面白い記事が多かったんですよね。また、情報集積の場としても非常に優れていたと思います。実際に、私が数年前の大会記事をほいほい取り出して振り返ることができているのですから。
大会後に読んでみると面白くて、しばらく後でも振り返れるような場…やっぱ欲しいですよね。
以前、O-Newsが復活するとかしないとかSNSで話題になっていたこともありましたが…。
…
…とりあえず、手の届く範囲だけでも作るか!
まさかの【第3部】に続く