7月15日の夜、山形県山形市の『悠創の丘』を舞台に「第5回留年大会」第3種目のナイトOが行われ、最長の<中退>クラスは種市雅也が制した。
留年大会1日目昼の部の様子はこちら↓
夕食をとるなど会場から一度は去った参加者が、夕暮れ時の『悠創の丘』に再び集った。
参加者にとってはこの日3本目のレースだったが、普段なかなか行うことのないナイトOを前にしているとあってか、テンションが上がっている様子が見られた。日も沈み、トップスタートの20時を待つばかりとなったが、肝心の運営者が姿を見せない。会場では「運営者は焼肉を食べに行ったらしい」という情報は流れており、留年大会のTwitterには「留年大会1日目、お疲れ様でした!」と運営者が楽しそうに焼肉を囲む投稿が見られた。
「1日目まだ終わってねえよ」
「こいつらナイトOの存在忘れているんじゃないか?」
「運営者来ないんじゃね?」
「スタート遅れそう」
「むしろ遅れるどころか中止では?」
など、参加者の罵詈雑言が飛び交う中、19:30過ぎにようやく運営者が到着。慌てて準備が行われ、一部の参加者がスタート業務を手伝う姿も見られた。しかし、スタート直前に【スタートフラッグがついていない】などの事態も発覚し、スタートは5分遅れた。やれやれである。
本競技ではいくつかのグループに分かれて5分おきに一斉スタートを行うウェーブスタートの方式がとられた。
各クラスは2パターンに分かれているが、コース上のΦループを回る順番が異なるだけであり、2パターンとも同じレッグを通過する。コース中の斜面を駆け降りるシーンでは、遠方に山形市の美しい夜景を臨むことができ、レース中の参加者にも好評であった。
最長の<中退>クラスを制したのは、Bパターンを走った種市雅也。だいたいは昼間に走るのと同じようなルートを取れたというが、9→10や13→14などは「昼間ならまっすぐ進む箇所だが、特徴物が少ないので道を使って安全なルートをとった」ということであった。また、ループを有するコースだったので、コントロール番号は念入りに確認したとのこと。
筆者はナイトOがボロボロの成績だったので、種市にナイトOのコツを聞いてみたが、一番に出てきたのは「強いヘッドライトを使う」ということだった。種市の場合、10番コントロール付近の小径からふと右を見ただけでも、遠方のフラッグが光って位置を知ることができたということであった。まずは装備を整えるのが重要そうである。
とはいえ、ライトが強すぎる場合は地図が光ってうまく読めないこともあるのではないか。その辺も種市に聞いてみたところ「地図を読むときは地図を直接照らすのではなく、前方を照らして漏れてくる光で地図を読む」ということであった。たしかに、漏れた光なら適度な明るさになるので、地図が光りすぎるということはなさそうだ。この辺りは、ナイトOのテクニックとも言えそうである。
<中退>クラスのウィナーズルート
※本地図はAパターンだが、種市が走ったのはBパターンなので、本地図上のΦループを1→6→7→2→3→4→5→8の順で通過している。
なんだかんだで無事に終わった第5回留年大会の1日目。
2日目には話題のウルトラロングを控えている。2日目の阿鼻叫喚の様子も別の記事にてお伝えしたい。
▼第5回留年大会 - Japan-O-entrY
https://japan-o-entry.com/event/view/50
▼成績速報(Lap Center)
https://mulka2.com/lapcenter/index.jsp?event=4073
▼第5回留年大会関連記事
#33_ヤツらが「大会」運営に乗り出した! – 第5回留年大会:第1部(スプリント、ダウンヒルミドル)
謝辞:本記事の写真は運営者に提供いただきました
[Writer:yi+]