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2017年1月よりスタートしたオリエンテーリング関連のニュースサイトです。関東を拠点に、手の届く範囲でですが大会記事などをお届けしていきたいと思います。

#150_共に楽しむ喜びとともに。ES関東Cが9年ぶりの優勝 - クラブカップ7人リレー2020

日本一のオリエンテーリングクラブを決める「山川メモリアル オリエンテーリング クラブカップ7人リレー2020」が、9月20日に『菅平芝牧2020』をテレインに開催された。コロナ禍の影響で開催自体が危ぶまれる中、NishiPROをはじめとした運営スタッフおよび、菅平高原観光協会などの協力のもと、開催された。秋の気配が深まる中、事前の予報に反し、時折晴天が見られるというオリエンテーリング日和の中、800名弱のオリエンティアが菅平の牧場・森区間を駆け抜けた。全国規模の大会開催は、久しぶりということもあり、会場では参加者同士が歓談を楽しむ様子が見られ、共に楽しむ喜びが会場内であふれた。クラブカップ部門は、9年ぶりにES関東Cが優勝を果たし、ベテランカップでは、京葉OLクラブが優勝を果たした。本記事では、クラブカップ部門を中心に、大会の様子をレポートする(執筆者の取材の能力の限界です。申し訳ございませんが、ベテランカップ参加者の皆様どなたか記事執筆をお願いいたします)

 

 

1. 大会形式の変更

1-a. 新型コロナウイルス感染拡大防止施策

コロナ禍の影響を受け、参加者同士の接触を限定するために、主に以下の3つの施策がとられた。

①マススタート→時間差スタート:

リレー大会で通常採用されているマススタート方式ではなく、時間差スタート方式が採用された。これによって、スタート地区で、第1走の走者が集団で集まること、および、スタート時にクラブメイトが、集合することを回避することができていた。スタート順は、オープンクラス、一般クラス、クラブカップ部門の順にスタートし、クラブカップ部門では、昨年の順位の逆順でスタートするという逆チェイシング方式が採用された。優勝・入賞を争うクラブ間では、展開に多少の影響を与えたが、全体的にみると、大きな問題にはならなかったように感じられた。

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スタートの様子 1分間隔で、2-3チームが同時にスタートする

 

②速報ボードの簡略化:

速報ボードは、重要な演出の一つと認識されるが、速報ボードの周辺に人がたまるということを避けるために、ボードの簡略化が行われていた。しかし、オンラインコントロールによる速報が、Lap Center上で配信されていること、および、会場のアナウンスがタイムリーに速報を伝えることで、参加者はストレスなく応援に必要な情報は得られていたように感じられた。特に、会場のアナウンスには、O-tower、ONNや、Youtubeチャンネル(GET LOST) を運営している面々が起用され、心地よく、タイムリーな情報が展開され、また、適切なタイミングでのインタビューなどを織り交ぜ、雰囲気の彩りに華を添えていた。

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会場の様子 簡易版速報ボードと、大会バナー

③開会式、表彰式など式典の未実施:

これも、人が集まることを避けるために、回避されたと思われる。アナウンスを活用して、優勝クラブ、入賞クラブを称える雰囲気を醸成できていたように感じられた。来年度以降は、コロナ禍が収まり、通常の通り開催されることを祈るばかりである。

 

1-b. レギュレーションの変更:

昨年から、また新たにレギュレーションの変更が行われた。主な変更として、走区の変更があげられる。下表のとおり、主な変更点は、5走:B-short → B-long、6走:A-short → B-short、7走:B-long → A-short のように変更された。より、走順・選手起用のバリエーションを持たせるために、変更されたものと考えられる。実際、上位チームでも、7走に男子を起用するケースや、5走に制限選手を起用するなどの戦略に違いが見られ、より大会の戦略性が増したように感じられた。

 

 2019年のレギュレーション

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変更後の、2020年のレギュレーション

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2. 大会雰囲気

2-a. 天気と標高:

秋雨前線の影響で、直前の天気予報が二転三転していたが、当日は、スタート時は、曇天だったが、徐々に天気は回復し、晴天も広がり、大会の雰囲気を十分に堪能することができた。ただ、標高1500m付近ということもあり、空気が薄く、体が重く感じられる参加者も多かった。

2-b. 会場雰囲気:

昨年の参加者の7-8割程度の申し込み者数ということではあったが、会場には多くの参加者があふれ、久しぶりの大会開催を楽しみ、参加者同士の歓談を楽しむ様子がいたるところで見られた。 

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会場の様子、旧・牧場区画で、雑草が伸び、野生感あふれるロケーションだった。スタート時は、曇天で肌寒い状況だった

 

3. クラブカップ

3-a. 昨年度入賞チーム、および、今年の入賞チームのチーム編成の特徴:

下記の通り、どのチームも実力者7名をそろえ、混沌とした優勝争いが繰り広げられるものと思われた。

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3-b. 各チーム紹介

<OLCルーパー>
昨年度優勝のOLCルーパーは、昨年度優勝メンバーから、2名を入れ替えた。特に、CC7において結果を左右する制限選手として、昨年、順位を引き上げた谷川選手を大阪OLCにレンタル放出し、落合(公)選手を起用した。また、男子を6走に配置し、追い上げを図る戦略

<朱雀OK>
昨年度準優勝の朱雀OKは、メンバー集めに難航した様子で、昨年度メンバーから、3名を変更した。

<京葉OLクラブ>
制限選手として、日本チャンピオン稲毛選手を起用できる強みを有する。前週に開催された東大大会にてMEクラスでも、序盤で好走するなど、男子カテゴリーでも戦える実力を有し、制限選手としては抜群の実力である。また、寺垣内、尾崎という強力な2トップを3,4走に配置し、盤石の布陣。稲毛選手を2区で起用し、後半(6走)に男子を起用するという戦略で、前半、後半どこでも勝負をつけることができる。

<東大OLK>
学生クラブということで、戦力は、毎年大きく入れ替わる。昨年からは、種市選手、大橋選手など、有力選手の卒業もあり、また、前週に大会開催という状況で、いかに、コンディションを整えて地域クラブと戦えるか。

<ES関東C>
昨年、6年ぶりの入賞を果たしたES関東C、エース伊藤選手を中心に、男子、女子共に、まとまった戦力を有している。エース伊藤選手にどの位置でバトンを渡せるか、後半の走区でどのように逃げ切れるかがカギとなる。

<トータス>
昨年メンバーから大きく入れ替わった。しかし、結城選手、堀田選手の復帰などを中心にまとまった戦力を擁する。エントリーには名前のあった増澤選手のDNSによるメンバー変更(伊佐野選手が起用された)がどのように左右するか。また、走力のある女性陣を活用し、アンカーに男子を起用。アンカー勝負に持ち込めるか。

入間市OLC>
OKリーグ2連覇の勢いの中、昨年は7位と入賞を逃した入間市OLC。今年は、新選手、高野選手を制限選手として配置。新選手は、京葉の稲毛選手とともに、制限選手の中では、頭の抜けた存在であり、そのアドバンテージをチーム全体でどこまで生かせるか?若手男子5名も佐藤選手を中心にまとまった戦力を誇る。佐藤選手は、前週の東大大会MEクラスを優勝するなど、調子もよく、昨年の雪辱に燃える。

<KOLC選抜>
昨年13位のKOLC。今年は、活動自粛の影響もある中、学生クラブの上位進出は難しいか。

3-c. レース展開

<1走>各チーム順調な滑り出し。制限選手の起用に、各チームの特色が出る。

クラブカップ部門は、9:25に京葉OKクラブBチームを先頭に1分ごとに、2チームが出走する形でスタートした。序盤で好タイムを出したのは、ES関東Cの寺嶋謙一郎選手。1分前にスタートした、トータス和田選手、入間市OLC新選手をとらえ、快走し、トップで2走につなぐ。スタート時間が1分遅い、東大OLK高橋選手、京葉OLクラブ宮本(樹)選手もほぼ同タイムで2走につなぐ。入間市OLCは、制限選手・新選手が、他チームの若手男子に競り合いながら、トップから3分差でタッチ。後半に男性選手を使える入間市OLCとしては、順調な滑り出し。一方、OLCルーパーは、落合(公)選手が、トップから17分差と大きく出遅れた。しかし、制限選手を一枚使った状態で、後半(6走)で男子若手を使う戦略のため、ここでの差は、後半にどう影響するか。5位にトータス・和田選手、6位に東北大・今野選手が3分差で続く展開。

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ES関東C 1走 寺嶋(謙)選手→高見澤選手へチェンジオーバー


1走終了時点、上位クラブ(入賞クラブ+京葉OLクラブ)のトップ差

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<2走>静岡OLCの快走、京葉OLCが制限選手を起用して、トップに!

まず、1走スタート時点で先行してスタートしていた静岡OLCの2走小泉選手が素晴らしい走りで、集団のトップに立つ。そのまま2走の区間賞を獲得。つられるように、集団が形成されていく。京葉OLクラブの稲毛選手は、周囲の男性選手とも対等に渡り合い、ES関東C・高見澤選手とつばぜり合いを繰り広げる。1走で少し遅れたトータスは、元日本代表堀田選手が切れのある走りで集団に迫る。入間市OLCも、2走川名選手が快走を見せ集団内に復帰。ここまでで、制限選手1名を使って、トップタイムを出した京葉OLクラブは、優勝に向けて、順調な走り。また、同様に入間市OLCも、制限選手を1名使って、トップ集団内におり、有利な展開。静岡OLCは、小泉選手の快走により入賞圏内にUp。東大OLK・小林選手、KOLC・鈴木選手は、若干遅れ、トップとの差が、若干広がった。

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静岡OLC小泉選手、4年ぶりの参加で、個人賞を獲得

 

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ES関東C高見澤選手、小泉選手に続きビジュアルを通過

 

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京葉OLクラブ稲毛選手 男性陣とつばぜり合いを繰り広げる出色の走り

 

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トータス堀田選手、切れのある走りで、前を追う

2走終了時点のトップタイム差

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<3走>し烈なトップ集団争い。サバイバルレースをリードしたのは京葉OLクラブ

3走も引き続き、トップ集団では、集団走が繰り広げられる。京葉OLクラブの尾崎選手が、トップで、ビジュアル区間を通過、続いて、EC関東C橘選手、静岡OLC長縄選手、トータス・大石選手が通過する。一方、入間市OLC・清水選手は、中盤でミスをして、集団から大きく遅れてしまう。静岡OLC・長縄選手は、集団で走り、4位に押し上げる。東大OLK・伊藤選手も順調な走りで、順位を一つ上げる。

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ES関東C橘選手 ビジュアルで、前を行く京葉OLクラブ・尾崎選手を追う

 

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静岡OLC長縄選手、トータス・大石選手、集団で通過

 

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京葉OLクラブ尾崎選手トップでチェンジオーバー

3走終了時点のトップタイム差

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<4走>ES関東Cがエース伊藤の投入で、リードを広げる!

4走は、エース区間。各チームエース選手を投入する。その中で、突出した走りを見せたのが、ES関東C・伊藤選手。フランスでの一か月間の武者修行の後、国内で、2週間の自主隔離期間を設けたのち、大会前2日間は女神湖周辺で、高地トレーニングに励んでいたとのこと。菅平の高地にも負けず、素晴らしい走りを展開。やぶが濃い状況ながら、ミスを最小限に抑える。トップでチェンジオーバーした寺垣内選手、トータス・結城選手が苦戦する中、一人で8分以上の大きなリードを生み出し、5走へ。2位には、快走を見せた静岡OLC・大橋選手が入り、静岡OLCの久しぶりの入賞入りが見えてくるか。


4走終了時点のトップタイム差

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<5走>荒れた展開に。京葉OLクラブは、アクシデント発生

ここからは、各チーム制限選手の投入のため、展開が一気にダイナミックになった。トータスは、制限選手・伊佐野選手を投入。アンカー勝負に備えて、男子選手を温存する作戦。それ以外のチームは、Bクラスの難易度ということで、走れる男性を起用し、タフなコースを走りきる作戦。しかし、下草が伸び地形や特徴物が捉えにくいテレインで、地図で受ける印象以上に走りにくいコース。トップでチェンジオーバーしたES関東C加藤選手は、後方と十分な差があることを知りながらスタート。しかし、中盤~後半で、ミスを重ねる。しかし、ほかのチームも、差を詰められない。追い上げる京葉OLクラブは、若手男子の根本選手と投入し追い上げを図る。しかし、後半で痛恨のコントロール不通過。一方、無難にタスキをつなぐ学生クラブ2チーム(東大OLK、KOLC)が、2位争いを展開。また、なかなか順位を上げられていなかったOLCルーパーは、南河選手がウイニングタイムに迫るタイムで快走。一気にタイムを10分弱つめ、一気に入賞圏内に。ここまで、制限選手を使っていない3チームが、上位を占めたが、この後、制限選手2名を投入する展開で、他のチームは、どう追い詰められるか。練馬OLCは、1走で出遅れたもの、2,3,4、5走が順調に走り、ついに5走・加藤選手の区間2位の走りで入賞圏内へ。悲願の入賞なるか。静岡OLC・中島選手は、粘りの走りで、5位を死守。

 

5走終了時点のトップタイム差

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<6走>し烈な制限選手の争いの中、東大OLKとOLCルーパーがトップとの差を縮める

各チーム制限選手を投入する中、OLCルーパーは、若手男子を投入し追い上げを図る。ES関東C中村選手がタイムが伸びない中、東大OLC世良選手が好走し、トップとの差を7分差まで縮め、後ろのチームとの差を大きく広げる。OLCルーパーは、男性を起用し、挽回を図る。前野選手は、中盤でミスするものの、順位を上げ入賞圏内へ。6位争いは、トータスとKOLCが秒差となり、し烈な入賞争いが繰り広げられる。アンカー勝負で、どこが勝ち残るのか。

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トップでチェンジオーバーしたES関東C中村選手

6走終了時点トップ差

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<7走>ES関東Cの逃げ切り、し烈な順位争い

トップで出走したES関東Cの宮川選手、後方との差を意識しながらセイフティーな走り。入間市OLC猪俣選手にタイム差を縮められるも、見事な逃げ切りを見せ、優勝を手繰り寄せた。一方、入賞内の順位争いは、し烈な展開に。男性選手を温存していた、入間市OLC、トータスには有利な展開。まず、入間市OLCは、猪俣選手の快走で、順位を2つ挙げ、2位に入り、入間市OLCの歴代最高順位の2位でフィニッシュ。トータスは、有賀選手が、15分差を逆転して3位入賞を果たした。4位、5位争いは、スタート差が1分違う中、森の中で直接対決となる。1分後に出ているルーパー・落合(志)選手は、一緒にゴールすれば、4位となれる展開だが、東大OLK・長瀬選手が振り切り、先着し、さらに、1分以上の差をつけて4位を死守し、OLCルーパーが5位の座を確保した。6位には、KOLC・清野選手が、一つ順位を上げ堂々の6位を勝ち取った。学生クラブということで、活動自粛などがあり、外部からはクラブ事情をつかめなかったが、各メンバーが、安定して走り切り6位入賞となった。また、ファームチャンプは、トータス兎が入った。全体でも7位という好成績で、トータスのクラブの層の厚さを見せつけた形となった。

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ES関東C・宮川選手の最後の走り


最終タイム差

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1、2走のコース図の一例

 

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4走のコース図の一例

 3-c. 入賞した各チームの様子
(5位のOLCルーパーの写真を撮り損ねました。申し訳ありません)

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6位入賞:KOLC

 

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4位入賞:東大OLK

 

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3位入賞:トータス

 

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準優勝:入間市OLC

 

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優勝:ES関東C

 

 

 4. 大会総括

4-a. テレインの特徴:

下草が良く伸びていることもあり、地図で見る以上の難易度があった。その上で、地形的な特徴が少ないエリアが多く、技術的な差が出るとともに、集団で走ることのメリットが大きいテレインだったように感じられた。

 

4-b. レース展開総括:

このような環境要因の中、ES関東Cは序盤から、集団の流れに乗って、レース展開を優位に進めることができたことが勝因の一つと思われる。このような展開では、一度集団から遅れると挽回するのは難しくなる。ただ、近年のCC7では、逆転で優勝を果たしたケースはさほど多くなく、結局、序盤から7人が大崩れせずにまとめ切るということCC7の優勝には求められる。その一方で、このような難易度のコースでは、上級者間では差が付きにくいが、少しレベルが下がると、ミスをコントロールするのが難しかったようだ。5-7走は、1-4走に比べると、競技者のレベルが落ちるが、その走区では、ウイニングタイムに対して、大きくビハインドしている。この区間をうまくまとめることも求められる。まさに、クラブの総力が試されるレースである。①Eクラスで戦える選手2名、②1,2走で、集団の流れに乗れる選手2名、③5走を走れる走力のある選手、そして、④6,7走を手堅くまとめられる制限選手2名、この7人をバランスよくそろえることが必要となっており、どこかの走区で、とびぬけた選手がいるというだけでは優勝することはできない。年々、大会のレベルが上がっていくように感じられ、参加者としては挑戦しがいのある大会である。

 

4-c. 「皆で集まってオリエンテーリングを楽しめることを共に喜び、感謝する」という大会コンセプトは実現されたか?

会場では、みな楽しそうに談笑し、チームメイトの応援を(声には出ない部分も含め)楽しみ、オリエンテーリングを皆で楽しんでいたように見受けられる。まさに、参加者がみなこのようなイベントを待ちわびていたかのようであった。このコロナという未曽有の異常事態の中、オリエンテーリングイベント自体も、多大な影響を受けてきた。オリエンテーリングは、個人で山を走る競技ではあるが、相対的な競技であるがゆえに、他社との競争は必須である。その点においても、やはり、皆で集まって行うことが必要であるし、何よりも、共に走り、ともに喜ぶことが、オリエンテーリングの楽しみの重要な一部であると参加者の皆さんも感じたのではないだろうか?このコロナ禍での大会開催には、運営者一同大変な状況であったと推察されるが、このような環境の中、このような素晴らしい大会を開催いただいたことを、参加者としては、運営者の皆様に感謝したい。

 

▼大会公式サイト
http://nishipro.com/7relay/

▼成績速報(Lap Center)
https://mulka2.com/lapcenter/index.jsp?event=6049 

 

 [Writer : kt]