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#66_5月はツバメ飛ぶ季節 - 第3回東工大大会

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55日、栃木県矢板市の『倉掛湧水池』で「第3東工大大会」が開催され、M21Eクラスは宮本樹(京葉OLクラブ)が、W21Eクラスは稲毛日菜子(京葉OLクラブ)が制した。

 

東工大による大会は2013年に行われた千葉大との合同での開催以来であり、単独開催は実に23年ぶりである。テレインは「矢板一白い」という謳い文句の踊る『倉掛湧水池』であり、ロング形式の公認大会は昨年度の第43回全日本大会以来約1年ぶりの開催であった。このような様々な魅力にひかれて参加した人も多かったのではないだろうか。大会当日は5月の程よい気候に恵まれ、絶好のオリエンテーリング日和であった。

矢板一白」かったかどうかはさておき笑、今大会のコースは、ME3位であった田中選手の話を借りれば、「やぶいところも白いところもうまく活用されたいいコース」であった。コースの調整を行った神野さんは、「ミドル向きのテレインであったが、なるべくロングらしくなるように組んだ。特にM21Eではテレインの全範囲をくまなく利用した。コースの確定もぎりぎりだったが、無事成立してほっとした」と語ってくれた。

実行委員長の小原さんにも話を伺った。「今大会の構想は2015年のKOLC大会が発端であった。日本学連の事業を通じ、KOLCが大会を開催している姿を見て、自分たちも大会開催を経験してみたい、と思ったことがきっかけになった。山川さんの下地もあったが渉外も自分たちで行った。また、体験会クラスを用意したことも力を入れた。3年生以上を対象に矢板市内すべての小学生にチラシを配布した。定期的に体験会を開催することは、地元の理解を得やすくなることにもつながり、オリエンテーリングの裾野が広がる」このように語ってくれた。大会当日には昨年の全日本大会と同様に地元の方からの炊き出しもあり、賑わっていた。着実に地元の方との関係が続いていると感じられ、東工大大会の担った役割は大きそうである。

今回の大会でプロとして初めてのマッパーを務めた宮西さんにも話を伺った。「山川さんのようなわかりやすい表現というのはできない。現地にできるだけ忠実になるように心掛けた。レーザーも全域に入っていなかったため、調査スピードや精度が始めは掴めず焦りもあったが、丁寧に描くようにした」このように語ってくれた。 

さて小原さんは、下の代には今回の大会で得た運営ノウハウを次に活かしてほしい、と語ってくれた。再びツバメが飛ぶ大会が、前回のようにまた長い年月を空けずに開催されることを期待してやまない。

 

最後に優勝者インタビュー。

    優勝に対する感想をお願いします。

宮本:うっかり優勝してしまったという感じです。うれしいです。

稲毛:久しぶりのロングの大会で、かつ憧れだった先輩ティア達が復活した中で優勝できて嬉しいです。

 

    レース前意識していたことは何ですか?連戦でしたが(前日に根の上高原大会があった)

宮本:特に意識していたことはないですが、昨日割と走れたので今日はupが多い分頑張って登らないとという気持ちでした。

稲毛:最近「ポストに引き寄せられる」感覚を失いがちなので(ポスト周りでの小さなミスが多い)、APの設定とそこで必ずコンパスを振ることを意識しました。前日のレースはとても短かったので、疲労等は感じることなく良い流れで臨めたと思います。

 

    レースの内容はどうでしたか?難しかったレッグやうまくいったレッグなどを教えてください。

宮本:全体的に難しくないもののルートを問わせる長いレッグが短いなという印象でした。ミドルっぽい感じ。ルートチョイスを問わせていると思ったところはなるべく道を使えるものを選んで走りました。あまりミスがなかったのでうまくいった特定のレッグがあったということはないです。

稲毛:道を乗り間違えたり、飛び越え禁止の川を読みきれなかったりと、ダイナミックなミスをいくつかしてしまったので、反省のレースでした。地形を斜めに切って緩やかな地形にアタックするレッグは苦手なので、丁寧なナビゲーションを心がけました。

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M21E 上位者ルート図

 

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W21E 上位者ルート図

 

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▼第3東工大大会
http://olt.main.jp/comp2017/

 

▼成績速報(Lap Center

https://mulka2.com/lapcenter/index.jsp?event=4565

 

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