#139_浪速の幻のテレインが公認大会で復活? - 第1回阪神奈大会day2
2/23(日)、第1回阪神奈大会day2が開催された。M21A1は松下睦生(京都OLC)、M21A2は前田裕太(三河OLC)、W21Aは稲毛日菜子(京葉OLC)が制した。関西以外からも多くの参加者を集め、400人以上の参加者がいる盛況な大会となった。
前回の記事から引き続き、第1回阪神奈大会の様子をレポートする。
阪神奈大会Day2はフォレストテレインでの開催となった。テレインは「豊能切畑」。旧図は「走落神社」という名称で過去にインカレも開かれたことがあるテレインだ。実際、会場へ向かうバス内では「(当時の)インカレぶりにテレインに入る」という声も聞かれた。
競技責任者の片岡によれば、「走落神社」は大阪からの距離も近いということで以前から目をつけていたテレインの1つだったという。東側のエリアから調査していったが、その様子は冬の矢板テレインを彷彿させるものであったという。走落神社は地図に描かれている範囲が広いが、その中で最も白いエリアを今回の大会で調査して使うことにしたということだ。
注目クラスのM21A1とW21Aについて見ていきたい。
今回、アジア選手権の参考レースにもなっていたM21A1は松下が秒差の接戦を制した。
松下は「今回のレースはアジア選手権選考レースということもあり、ピーキングをして臨んだ。旧図を読み込んで、テレインの全体像を把握していた。9→10で30秒ほどのミスをしたが、全体的には良いレースだった。ルートチョイスに悩まされたところも多く、面白いコースだった。」と振り返った。
M21A1、2位の寺垣内(京葉OLクラブ)は「このテレインは結構得意な方だと思ったので、もっとミスタイムを抑えてスピードを上げたかった。今後の課題になる。関西のテレインと言えば松下というイメージがあるので、関西テレインで松下に勝てるように頑張る。」と話してくれた。
M21A1の3位は清水(慶應義塾大学)で学生トップタイム。
続いてW21Aで1位の稲毛は「大きなミスを防ぐためにかなり止まって慎重にやることを心がけた。勝負レッグのコンタリングでミスをしてしまい悔しい。テレインの印象としては(埼玉県の)上谷に近いと思う。」と話してくれた。
2位には伊部、3位には落合が入った。
実行委員長、競責、運責(3役)に、今回の大会で大変だったことを聞いてみた。
「大会開催のノウハウがなく、0からのスタートだった。作図のノウハウもなく、全部を自分たちで調査するのは難しいということになり、かなり早い段階で宮西山野製図の宮西さんにテレインの一部作図を依頼することにした。運営面では大会の参加経験が少ない人も多く、運営能力を鍛えるのが大変だった。イベントアドバイザーの玉木さんに色々お世話になった。」と答えてくれた。
また今回の大会が公認大会であることについて3役は「公認大会にするのはイベントアドバイザーに勧められたのも理由の1つ。公認大会にはロードマップがあり、ある程度この時期にこういうことをするというのが決まられているが、結果としてスケジュール管理に助かった」という。
競技面以外に目を向けると、会場の体育館横では、餅やぜんざいなどが販売されており、こちらも大変な人気ぶりであった。また、マスコットキャラクターの「はんしんなちゃん」のLINEスタンプが大会前から販売されていた他、会場には豊能町のマスコットキャラである「とよのん」も登場し、参加者を楽しませていた。会場入口では、ウイルスへの対策としてアルコール消毒が用意されているなど、しっかりとした準備がなされている印象を受けた。
全体的に第1回大会とは思えない手慣れた運営であった。来年度以降も阪神奈大会が続いていくことを期待したい。
▼公式webサイト
https://sites.google.com/view/hanshinna1st
▼成績速報(Lap Center)
https://mulka2.com/lapcenter/index.jsp?event=5860
[Writer:yoshi2]