#103_全日本ミドルが行われたテレインに挑戦! - 第34回埼玉県協会大会
9月23日、埼玉県大里郡寄居町の『鐘撞堂山(かねつきどうやま)』を舞台に「第34回埼玉県オリエンテーリング協会大会 兼 第19回東京都選手権大会」が開催され、M21Aは橘孝祐(ES関東C)、W21Aは高野由紀(入間市OLC)が制した。
毎年、埼玉県民大会、埼玉県レク大会、クラブ対抗リレーと並び、埼玉県協会が年間に精力的に運営している大会の一つが、この埼玉県協会大会である。地域クラブの大会運営もあわせると、年間では実に多くの大会が埼玉県で開催されていることになる。同協会のオリエンテーリング競技環境への貢献は計り知れない。
本大会のテレイン『鐘撞堂山』は2014年に全日本ミドルが開催されたテレインであり、斜面は全体的に急峻なため、体力も問われる。M21Aで優勝した橘も「(テレインが)鐘撞堂山と聞いて、ごついコースが出てくると想定していた」と話していた。しかし、レース後に感想を聞いてみたところ「意外とそうでもない(ごつくない)コースが出てきて、楽しく走れた。もっと不毛な登りがあると覚悟していた」とのことで、予想に反して体力勝負を前面に押し出さないコースセットは好評だったようだ。レースの内容について橘に話を聞いてみたところ「△→1でふっとんでしまった。道からアタックするの予定が、入る尾根を間違えてしまった。3→4はミスタイムがついていたので、入り方が悪かったかもしれない。一方で、中盤の山塊でしっかり方向を決めて走れた。全体的に足も動いたのは良かった」と振り返っていた。
W21Aを優勝した高野にも話を聞いてみたところ「久しぶりに勝ちたいと思ったレースだったが、実際はリズムに乗れなくてあまりいいレースにはならなかった。テレインは見通しが非常に悪かったので地図以上にスピードが上がらず、ストレスがたまるレースだった。一方で、ミドルなので、最後までスピードを維持しようと集中できたのは良かった」と話していた。また、ミスをしたレッグについては「スタート直後で斜面・ヤブの状態を分からずルートを選んだ結果、△→1はまっすぐ進んでしまったが、右回りで道を走った方が良かった。ただ、そのおかげで今日の斜面とやぶは手ごわいと再認識できた。あと、方向維持を怠って6→7とかはふくらんだルートになってしまった。もっと直線で進みたかった」と話していた。
本大会の後は、入間市OLC主催で、世界選手権や海外遠征の報告会が行われ、こちらもクラブ内外から多くの参加者が集まり好評を得ていた。こういったクラブメンバーの活動をシェアしていくのもまた、クラブの魅力を高める試みであると感じた。
▼大会公式Webサイト
http://www.orienteering.com/~saitama/category1/entry58.html
[Writer:yi+]