1月15日、千葉県松戸市の『二十一世紀乃森ト広場』を舞台に第23回千葉大学オリエンテーリング大会が開催された。前日1月14日に開催された千葉大ロゲイニングin江東と合わせて、千葉大OLC主催の2日間大会として盛り上がりを見せた。
昨年度の第22回大会で千葉大のナンバリング大会が復活したが、実行委員長の小山智子に伺ったところ、今年の大会運営には「新しいことに挑戦してみよう」という機運があったとのこと。そこで、以前からロゲイニングの運営にも興味を持っており、また、葛飾松戸ロゲイニングの運営に千葉大の部員が関わっていた縁もあり、前日にロゲイニング大会を開催する運びとなったようだ。また、千葉大で保有するスプリントの地図は少なく、練習にも使えるようなテレインを開拓したいという意図もあり、今回ニューテレイン『二十一世紀乃森ト広場』でのスプリント大会開催となった。会場内には「千葉大大会の軌跡」として過去の千葉大大会で使用したO-MAPが展示されており、千葉大大会の歴史を感じ取れるコーナーとなっていた。千葉大OBOGにとっては、とりわけ懐かしい気持ちになったのではないだろうか。
会場内に展示された「千葉大大会の軌跡」
千葉大大会の歴史に新たな1ページを刻んだ『二十一世紀乃森ト広場』は細長いテレインだが、実は公園としてはO-MAP化されている部分以上に広く、O-MAP化されていない部分には森林部分も存在している。しかしながら、森林部分は渉外上使用できなかったということで、広場の部分のみでの開催となった。要項の記述を見ても、地面に跡が残らないよう靴に対する注意事項も念入りに記載されており、テレイン使用の渉外活動としては苦労した様子がうかがえる。
この日は、午前はスプリント、午後はスプリントリレーが行われ、全国的に寒波が押し寄せる中での大会となったが、関東地方は天候には恵まれていた。午前のスプリントは難易度はそれほど高くなくスピードが出しやすいコースではあったが、7→8、14→15など時折難しいレッグも混ざっており、そのあたりで地図をしっかり読み込むこともカギとなった。最長コースのLクラスでは、種市雅也(東大OLK)が半分以上のレッグを1位ラップ、14→15以外の全レッグで3位以上のラップで2位以下を45秒以上離しての圧倒的な走りで優勝した。種市は、最初に地図を見たときに「オープン地帯が多く、比較的まっすぐ進むことができて難易度は低そう」と感じたということで、しっかりスピードを出してミスなく走れた模様。コース前半の川は渡れない表記になっていたこともあり、渡河の可否については気を付けて地図を読んでいたという。
午後のリレー競技について、人数の多かったMAクラスは、午前の部で優勝した種市が2回走った東大OLK-B(種市雅也-上野夏生-種市雅也)が最速タイムを叩き出した。3人が走った正規表彰対象チームとしては、チームぱりぴ(小泉知貴-浜野奎-田中悠)が優勝した。午後の部は午前とほぼ同じエリアが使用されたが、競技前に競技責任者の久野元嗣に伺ったところ「見通しがいいテレインなので、見られていることを感じて特にビジュアル後に焦ってしまう選手も多いかもしれない。実際、試走ではラス前コントロールでミスする人も多かった」とのことであった。観客の視点があるという点で、また、共に走るチームの仲間がいるということもあり、午前とはまた違った気分でレースを楽しむことができたことだろう。
http://chibaolc.wixsite.com/comp23
成績(スプリント)
http://mulka2.com/lapcenter/index.jsp?event=3767
成績(スプリントリレー)
http://mulka2.com/lapcenter/index.jsp?event=3770
午前の部Lクラス優勝:種市 雅也(12:19)
午前の部Lクラス第2位:小泉 知貴(13:05)
午前の部Lクラス第3位:源後 知行(13:27)
[Writer:yi+]