2月3日、東京都品川区の『天王洲アイル』を舞台に「品川スプリント -2018冬-」が開催された。1種類のコースに参加者全員が挑む形式となったレースは、糸賀翔大(杏友会)が制した。
↓2017年10月に同テレインで行われたナイトO練習会の様子はこちらokinfo.hatenablog.com
テレイン『天王洲アイル』は、10月にナイトO練習会として一度お披露目している。当時は大雨の中、計時も各自で実施という形式であったが、それでも夜間にビル街を走る非日常レースは大変心躍るものであった。これが晴天の昼間に楽しめたら…と考えた者もいたかもしれない。それが、まさに実現されたのが本イベントである。
今回は天気にも恵まれた昼間の開催、さらに計時にはタッチフリーSIが導入されており、都市型スプリントをこの上なく存分に楽しめるイベントとなっていた。その話題性は十分。あまりに人気があり、また、会場やテレインの運用の関係も相まってか、予告通り事前申込者数120名となった時点で本イベントのエントリーは締め切られた。
コースは、前回のナイトOの逆回しが基調であったが、当然のことながら昼間と夜間ではテレインの印象が違うものであった。大きなミスを誘発したレッグは6→7であろう。道中の橋が工事中ということで通行不可となり、レッグ線を逆走して南から東にぐるっと迂回するルートを読み取る必要があったが、これが読み取れずにレッグ線方向に駆け出し、通行不可の橋を前に肩を落とした参加者もいたようである。さらに、少数ではあったが、4番コントロールそばの運河(地図上黒線だが、立入禁止区域に囲まれている)を通れると勘違いして4番コントロール付近に行ってしまい、通れない運河を前に呆然とした参加者もいたようである。スプリント競技…特に建物の多い市街地スプリントやキャンパススプリントでは、どこが通れるのか、通れないのかをしっかり読み取ることが重要である。
また、ビル同士の渡り廊下を通る割合はナイトOのときよりも増えており、東側で新規に使用されたエリアもあった。終盤の12→13はビルの通路を通行するレッグだったが、進路上建物の自動ドアが行く手を阻み、自動ドアが開くのを待ってから進むというシチュエーションが見られた。これもまた、非日常レース感をさらに増したことと思われる。
本テレインでのイベント開催が、長期に渡る渉外あってのことということは既報で触れた通りである。容易な渉外ではないと思われるし、また、どこでもできるものではないとは思うが、日本でのオリエンテーリングにおける新たな可能性を示したイベントといえよう。参加者も珍しい都市型スプリントを存分に楽しんでいた。
なお、イベント当日はケーブルテレビ品川が取材に来ており、主催者やレース後の参加者にインタビューを行っていた。情報によれば、2/17(土)~23(日)、しながわEYEのニュースの一つとして放送されるそうである(http://www.cts.ne.jp/special/shinagawaeye)。
コース図
▼品川スプリント -2018冬- - Japan-O-entrY
https://japan-o-entry.com/event/view/101
▼成績速報(Lap Center)
https://mulka2.com/lapcenter/index.jsp?event=4381
[Writer:yi+]