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#61_登りの多い丸太の森を駆けるミドル – 第36回サン・スーシ大会

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224日、神奈川県南足柄市の『丸太の森Ⅱ』を舞台に「第36回サン・スーシ大会」が開催され、M21Aは谷川友太(OLCルーパー)、W21Aは皆川美紀子(みちの会)が制した。


前回大会はパークでのスプリント競技だったが、今回はフォレストでのミドルディスタンス競技が行われたサン・スーシ大会。会場となった丸太の森はバスの本数があまり多い場所ではないが、無料送迎バスが頻繁に運行されて快適にアクセスすることができた。『丸太の森Ⅱ』は、O-Supportの小泉成行によりISOM2017準拠の地図図式でリメイクされており、また、競技に使用されたコントロール位置説明もISCD2018で記載されるなど、最新鋭の表記による地図が提供された。

 

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ISCD2018の表記例(プログラムより抜粋)

 

テレインは西高東低の片斜面基調の地形であり、前半に登りが集中するレースとなった。また、小径から外れるとスピードが出にくいテレインでもあり、ショートカットを積極的に行うよりも、道を迂回した方が速いケースも見られた。競技責任者の尾上秀雄も「前半のレッグでテレインの特徴を感じ取って、後半に生かすことが大切」と話しており、本大会においてはヤブの感触をコース前半で感じ取ることで、上記のように「迂回してでも道を引っ張った方が速い」という判断につなげるのが良かったようである。また、コース後半には比較的スプリント要素のあるレッグも存在し、疲れている中で地図の細かいところを見極める課題も提供された。

M21Aで優勝した谷川は「思ったよりしんどかった。1番コントロールに着く前に登りが激しくて、これはきついと思った。最初から限界だった」と話しており、彼をもってしても序盤の登りは苦しかったようである。また、もしかしたらその疲労の影響もあったのだろうか、最終盤の1516にて気が付いたら体が17番コントロールに向かうミスをしたそうであり、私有地表記地帯で修正も難しかったので15171617と行ったそうである。

W21Aで優勝した皆川も開口一番「とにかく登ってばかりでつらかった」とのこと。「レース中で、道を多く使うプランにした方がスムーズに進めることに気づき、そのように修正した。ヤブと登りが多くて我慢のレースだった。1234が、道をどうつないでいくかの処理が難しかった。67も思ったところに出られず、脱出動作が悪かったと思った」と話してくれた。一方で、良かった点としては「次のチェックポイントがどれくらい上なのか下なのか、高さに対する意識をもって走ることができた」としていた。

 

なお、本テレインは拡大リメイク調査を行ったのだが、許可が間に合わず、新規拡大部分は残念ながらレースに使用できなかったそうである。新規拡大エリアを使用してのレースも、もし可能であれば楽しみに待ちたいところだ。

 

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M21A 谷川のウィナーズルート

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W21A 皆川のウィナーズルート

 

▼第36回サン・スーシ大会

http://www4.plala.or.jp/sans-souci/event/taikai36/index.html

 

▼成績速報(Lap Center

https://mulka2.com/lapcenter/index.jsp?event=4422

 

 

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